生きづらさを抱える人の伴走者・セキグチ麻央のブログ

不登校・ひきこもり関係、地域の魅力(人やもの)、自然教育、青年海外協力隊、本などをテーマに発信します。

いじめの記憶

*私が青年海外協力隊として活動していた中米ニカラグアのお祭りの写真のみ知りたい方は、

 写真があるところまでジャンプ!

ニカラグアについてはこちらの投稿自己紹介 desde 群馬 - nicanicaノートの後半に記載しています。

 

さて!

皆さんは、いじめ【た・られた】ご経験はありますか?

ちなみに私は両方あります。

その時に感じたこと、どう乗り切ったのかなどを共有したいと思います。

 

いじめた のは、小学生の時。

仲の良かった友人2人と同級生の女の子を休み時間中、ニワトリ小屋に閉じ込めてしまいました。

 

確かその日は彼女が餌やり当番か何かでちょうどニワトリ小屋に入った隙に、

外側からかけられる鍵を3人でかけてしまったのです。

 

なぜ彼女を小屋に閉じ込めようということになったのかは、正直覚えていません。

「怒られるからやめよう、でも休み時間の間だけなら」という会話があったような記憶はあります.....

 

はい、最低です。

確実にしてはいけないことをしてしまいました。

 

いじめてしまった彼女をどんなに嫌な気持ちにさせたか、

どんな不安や怖さが彼女の中に渦巻いたか、

その休み時間の後、彼女はどんな気持ちで過ごしたのか、

その翌日どんな気持ちで登校したのか.....

 

どんなに後から悔やんでも

してしまった事実が消えるわけでも、

彼女の記憶からその事実が消えるわけでもありません。

 

彼女とは幼稚園からの付き合いで、

よく家を行き来するほど仲がよかった子でした。

それなのに、ある日いじめてしまいました。

 

 

せめてもの救いは、

その時の彼女が今でも私の数少ない友達でいてくれているということです。

 

しかも、小学6年で私が女子グループの中でハブられた時、

(※自分がしたことは自分にしっかり返ってきます)

彼女がいた別の女子グループが私を仲間に入れてくれたのです!

また一緒に遊んでくれた彼女の強さと心の広さには感謝しかありません。

 

小学生の頃、姉が「人からされて嫌なことは人にしちゃいけない」とよく言っていたのを思い出します。

 

 

【追記 後日談】

 2023年7月―――

 あるイベントで "小学生の頃の印象に残っているエピソードは?" と聞かれ、

 一番に上記のいじめた記憶があがってきました。

 

 そして、「嫌なことを思い出させてしまうかもしれないけれど…」と前置きをして、

 改めて彼女にニワトリ小屋に閉じこめてしまったことを電話で謝罪しました。

 

 すると彼女はその時の気持ちを、「怖かったと思う」と教えてくれました。

 

 でも、他の子にいじめられたことの方が印象が強いし、

 私は首謀じゃなく付属品?みたいだったから気にしていないとも。

 

 それでも、電話をくれて嬉しいと言ってくれて、

 私の心はまた彼女に救われたのでした。

 

――――― 後日談ここまで ―――――

 

 

一方、いじめられた のは、高校1年の時。

やっぱり自分がしたことは自分にしっかり返ってきますね。

 

田舎で畑を裸足で駆け回って育ち、お洒落に全く興味なしの芋っぽかった私は、

知り合いがほとんど居ない高校(しかも、女子クラス!)に進学すると、浮きまくり、

3週間が経つころには、クラスの女子ほぼ全員から無視される始末。

 

いじめの内容としては、

①私に対してだけ、あからさまな冷たい態度 

②陰口 

③話しかけようとすると避ける/話しかけても無視する/気持ち悪がられる

 

同じ中学の後輩たちから、「キモくね?」などと登校時に言われることもありました。

 

もし1対1であれば 同じクラスだった彼女たちの多くは、

①~③のことはしなかったと思うんです。

今思うと①~③をしていた子たちの多くは、たぶん悪気はなく、

かばったら自分も標的になるかもと、自分を守るためにしていた人たちだったのかなと思います。

 

次第に自分の近くでひそひそ声が聞こえるだけで、

「悪口を言われているんじゃないか」と自意識過剰になり、

嫌われることが怖くなっていきました。

 

毎日学校では先生以外の人とはほとんど話さず、

休み時間は本を読むか図書室や教室外に避難し、

移動教室や昼ご飯の時間は一人でいる自分が余計に目立って、

とても居心地が悪かったです。

 

 

そんな私のストレス発散方法は以下の2つでした。

① 陸上部の練習で思いっきり走る 

吐き出す

 

①思いっきり走る

放課後になるとモヤモヤした気持ちと行き場のないエネルギーを走ることに全て注ぎ込みました。

走っていると何も考えなくて済むし、

中学の頃から風を切って走ることが好きで汗をかいてスッキリするしで、

私は元気になれました。

なんて単純。笑

 

吐き出す

学校でおとなしくしていた分、本来野性的な私を出す場所が必要でした。

家に帰ると一日抑え込んでいた気持ちを吐き出すのです。

その方法は、帰ると家中に響き渡る声で「ただいまーーー!!!」

と叫ぶ。(田舎だからできた。笑)

我が家では一番うるさい存在でした(^^;)

 

歌が好きな方は歌でも、

話せる相手がいたら話すことでも、

話すのが苦手だったり話相手が見つからなかったら、

ノートに書きだしてビリビリに破くことでも、

とにかく、感情をため込まず吐き出してしまうことが大事だと私は思います。 

 

でも、どうしても2つの方法だけでは苦しくなるときがありました。

そんな時、ただ一人いじめのことを打ち明けられたのは、私の場合は姉でした。

両親には知られたくなかったのですが、姉には素直に話せ、

私の気が済むまで話を聞いてくれました。

 

姉のおかげで少し回復してきた私はその後、

生徒会会計に立候補し全校生徒の投票により当選することで(人から承認された経験により)自信をつけ、

2年に上がる前には徐々に陰口や無視が少なくなり話せる人が数人できました。

 

 

振り返るとつくづく、

気持ちを吐き出せる場や人から認めてもらえた経験、特に姉の存在があったから、

いじめを乗り切れたのだと思います。

もしも自分を認めてくれる環境や姉の存在がなかったら、

今の私は全く違う性格になっていたかもしれません。

関わってくれた友人・支えてくれた先生や家族・姉に心から感謝です。

 

まだ嫌われる勇気は出たり引っ込んだりなので、

少しずつ身につけて行こうと思います!

 

📘図書の紹介📖

自己啓発の源流「アドラー」の教え― 

嫌われる勇気

嫌われる勇気

 

 

 

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情報 de ニカラグア

 ニカラグアの80%以上の国民はキリスト教徒で、

毎年La gritería(ラ・グリテリア)という聖母マリア様を祝うお祭りが開催されます。

お祭り当日は、写真のヒガントーナ(巨大人形)が現れます。

 

弱肉強食 : ライオン像がヒガントーナ(お祭りに出没する巨大人形)を食べようとソロリ..

ニカラグアのレオン県にて *レオン(León) = ライオン

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下から見るとこの迫力!ボインですね!

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お祭りの夜は教会がライトアップされ、ダンスに讃美歌と盛り上がります✨

会場はこども連れのご家族やご夫婦、カップル、若者たちで賑わっていました。

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お祭りの晩は、ハロウィーンの時のように協会周辺の家々ではお菓子などを準備していて、

誰かお客さんが家に来ると、

"¿Quién causa tanta alegria?"(キエン カウサ タンタ アレグリーア?)

「誰がこんなに喜びをもたらすの?」と尋ねます。

 

これに対し、

La Concepción de Maria”(ラ コンセプシオン デ マリア)

聖母マリア様の受胎です」と返してお菓子をもらいます。

 

つまり、聖母マリア様がイエス・キリストを受胎したことを祝うお祭りなのです。

 

私もお祭りの晩、ボランティア先の同僚と”¡La Concepción de Maria!”と言いながら家々をまわりお菓子をもらい歩きました🍪

 

 

それではこの辺で、

Adiós!(アディオス)