不登校の子ども達の伴走者、セキグチ麻央のブログ

不登校児童支援、環境教育、青年海外協力隊、趣味の散歩(国内外)などをテーマに発信します。

日本では手を伸ばせば何でもできる?!

 

3月26日で青年海外協力隊の任期を終え帰国して丸一年ということで、

久々に青年海外協力隊でのエピソードをお届けしたいと思います。

 

その前に、JICA青年海外協力隊とは??

国が行っている海外ボランティアの事業です。詳しくはこちらのホームページへ。

簡単に言うと、日本で活発な地域おこし協力隊の海外版です。

 

私が2015年3月~2017年3月までの2年間活動していたのは、

ニカラグア という国です。

私は初めてこの国名を聞いたとき、良い響きだ!と感じたのですが、皆さんは如何でしょうか?

 

中央アメリカに位置します。

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面積は北海道と九州を合わせた広さ



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ニカラグア共和国の国旗。青は太平洋とカリブ海、白は国土を表しています。

 

 

ニカラグアの方たちは陽気だけれど、日本人のようにちょっぴりシャイ。

シャイなのは初めだけですが。笑

 

バスで席が隣合うだけで、会話が始まります。

「中国人か?」から始まり、

「年は?」

「兄弟はいるか?子どもはいるか?」

ガツガツと個人情報を聞かれます。笑

 

そこで、負けじと聞き返すと、

家族・趣味・宗教・政治、色んなことを話してくれます。

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職場前の目印のないバス停。運ちゃんに気づかれずにバスを逃し、1時間待ったことも..笑 自己主張が大事ってことですね!


 

 そんな、人と人の距離が近いニカラグアで起こった、

怒りと悲しみ・無力感からくる虚しさを一度に感じたエピソードを共有します。

一年以上経ったいまでも私には衝撃で鮮明に覚えています。

 

*****

 

それはある日の午後3時ごろ、

任地へ帰ろうと首都マナグアのバスターミナル内を歩いていた時、

バスターミナル横に細く伸びる路地に10代前半くらいの少年たち3人の姿が見えました。

 

おや?何やら様子がおかしい。

6歳くらいの男の子が3人の足元にうずくまっていました。

 

カツアゲです。

近づいてみると、6歳の男の子はお腹を押さえながら歯を食いしばり泣いていることが分かりました。

 

1人の少年が男の子に

 

「20ペソを出せ!」

 

と言い放ち、殴りました。

 

 

その少年たちはよく分からん中国人(私)が近づいてきて、

どうやら物凄く怒っていることが伝わると(たぶん今でまで発した中で一番ドスが利いてた)、

去っていきました。私の20ペソを握りしめて。

 

 

その後、泣いていた男の子に近づき顔を覗き込むと、

とても力強い眼差しに出合ったことも、

私には印象的でした。

 

 

*****

 

 

皆さん、20ペソは日本円でいくらだと思いますか?

 

 

答えは約67円です。(2018年3月27日現在)

 

ニカラグアでは物価が安いので20ペソあれば、

500mlペットボトルの水が2本買えます。

※因みに、ニカラグアの一般教諭のお給料は約300ドル/月だそうです。(現地情報)

 

 

「たった20ペソを奪うがために、小さい子どもを3人の子どもたちが取り囲む。」

 

悲しいことに、これは世界各国の貧困地域やスラム街で今日も起こっていることでしょう。

 

たとえ、一度あのうずくまっていた男の子を暴力から救えたとしても、

また明日には同じことが繰り返されるかもしれない。

 

私が目撃したのは氷山の一角であって、

一時的に何かできたとても、根本の貧しさは変わらない。

 

同じ世界で厳しい状況に晒されている子どもたちがいることを目の当たりにし、

衝撃で、

それに対して何もできない自分や、今までのほほんと日本の温室で過ごしてきた自分が、悔しくて、情けなくて、

 

もしかしたら、あの殴られていた男の子は自分だったかもしれなくて、

 

バス停でそんなことを考えながら頭がかっかと熱くなりました。

 

 

私にはあの4人の子どもたちに直接どうしてあげることも出来ない。

でも、こうやって、現地の厳しい生活状況を他の人に伝えることはできます。

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ニカラグアでは6歳くらいの子どもが働いている姿を目にします。

40度近い猛暑の中、路上で車の窓ふきをしてお金を稼ぐ子ども、

バスで母親の物売りを手伝う子どももいます。

井戸から汲んだ水を入れた重いバケツも小さな体で運びます。

 

でも、決して彼らの目に悲愴感はありません。

むしろ、その生命力でキラキラ輝いているのです。

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世界には一日一日を生きるのに一生懸命な子どもたちがいます。

お腹が減っても、不当に扱われても尚、力強く生きています。

 

日本に生まれたというだけで、毎日ご飯を食べられて、

夜は安全な家の中で眠れる私たち。

 

手を伸ばせば、なりたい未来にとても近い私たち。

 

私は、あの路地で出会った4人の男の子たちに顔向けできるように、

自身に与えられた環境を最大限使っていきたいと思います。

 

そうすることが、間接的ではあっても、国際協力の1つになると、

私は信じてやみません。

 

 

この日本で、あなたは何をしたいですか?

 

 

それではまた、

アディオス