生きづらさを抱える人の伴走者・セキグチ麻央のブログ

不登校・ひきこもり関係、地域の魅力(人やもの)、自然教育、青年海外協力隊、本などをテーマに発信します。

心にぽっかり穴が開いたときの対処法

●心にぽっかり穴は開く

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美味しそうな穴もある

8年前に姉が自ら命を絶ってから、

涙が止まらなくなった時、

大好きだったんだと居なくなってから分かった時、

 

心にぽっかり穴が開くってこういうことか、と感じました。

 

そして、その穴を塞ぎたいのか、

日に日に涼しくなる季節も手伝い、なんだか人恋しくなることもありました。

 

その一方で、自分でその穴を感じないようにするために、

自分の心を閉じて、無感情・無感覚になっていったように思います。

 

当時大学に通わせてもらっていましたが、

ゼミの部屋では本当は平気じゃないけれど、人と話したらボロが出てしまいそうで、

なるべく人と関わらず、平然としているように振る舞っていました。

次第に挨拶や連絡など必要最低限の事だけを話す程度に。

 

同情されたくない!という変なプライドもありました。

今思えば、強がりの、自意識過剰ですし、

いらんプライドなんて早く捨てて、もっと早く周りを頼ればよかったです。

 

そうすれば、

朝に前より起きづらくなったり、

集中できず提出物がギリギリになったり、

ゼミの論文発表がボロボロになることも避けられたかもしれません。

 

この時期、今までできていたことが できなくて できなくて 辛かったです。

 

 

 

●心に開いた穴は塞がるのか?

私の経験を通しての結論ですが、

塞がることはないと思います。

 

ただし、穴が占める割合は変えられると思います。

色んな事を経験し、色んな人と出会い、心の範囲?が広がり、

ぽっかり開いたと思った穴が、今は全体から見ると小さく目立たなくなったという感覚です。

※完全に個人的な感覚のみを元に書いているため、

 心の穴は塞がる!など他のご意見もあると思います。

 

 

 

●心に開いた穴を目立たなくする方法は?

 

① まずはその痛みと向き合う

穴を感じたくない、ない物としたい、そう思う内は、

無理に向き合わなくてもいいかもしれません。

 

私自身、姉の死後自分の気持ちに向き合い、

カウンセラーさん以外に話せるようになるまでに、2年ほどかかりました。

(カウンセリングは教科書通りに問いかけされているような違和感を覚え、合わずに2・3度で行くのを辞めました。)

 

 

向き合ったことを外に出す。そして眺める。

 

感情は自分から切り離さないと、客観的に見ることができません。

そのため、紙や日記に書くでも、人に話すでも良いので、まずは自分の外に出します。

そして、その感情を少し離れた場所から眺めます。

 

私の場合は紙に気持ちを書き出すことから始めましたが、

自分の気持ちに向き合えるようになった大きなきっかけは、

過去に大事な人を急に亡くした方との出会いです。

 

その方と、それぞれの気持ちを共有できたことで、

自分ってこんなことを思っていたんだ!

こういう風に思うのって自分だけじゃないんだ!

と発見があり、感情の起伏はありましたが、だんだんと落ち着きを取り戻していきました。

 

②を繰り返す

時間が経つと、色んな方の意見を聞いたり、映画などの作品に出合ったり、

自分が経験したことにより、同じ物事に対する感情や気持ちが徐々に変わってきます。

自然と、感情の眺め方・捉え方も変わってきます。

 

元の感情が感謝の気持ちに変わるまで②を繰り返します。

ゆっくり焦らずです。

 

この時期、奥華子さんの『ガーネット』にハマったなー。


奥 華子/ガーネット(弾き語り)

 

 

ちなみに私の場合は、

「姉に出会えてよかった。一緒に過ごせて楽しかった。ありがとう!」

と感謝の気持ちに変わるまで、5 年ほどかかりました。

 

8年たった今でも、無性に姉に会いたくなったり、

この美味しいケーキ一緒に食べられたらな~・一緒に出掛けられたらな~と思ったりする時に、

たまに穴の存在を意識しますが、

心の穴の大きさは小さくできると信じています!

 

自己流の対処法ですが、もしもどなたかのお役に立てば嬉しいです。

 

アディダスではなく、

アディオス!