前回のブログ(※)で“失敗”をテーマにした矢先、
またまた失敗続きの私です。
※
nicanica.hatenablog.jp
昨日ブログを書かぬまま爆睡し、今日の朝を迎えるという失敗をおかしました。
いつになったら3ヶ月間ブログ継続の目標が達成されるのか、こうご期待...!
【2021年12月31日 追記】
ブログは細々と気ままに続けていくことにいたします<(_ _)>
さて、今回はタイトル通り、
生きづらさを抱えた子どもたちが描かれている本をご紹介します。
※How to 本ではありません。
こちら、『かがみの孤城』(辻村深月 著)です。
【あらすじ】(https://www.poplar.co.jp/pr/kagami/より引用)
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。 生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。
【おススメしたい理由】
この本を(特に大人に)おススメしたい理由は2つです。
①不登校やひきこもりの子どもの感じていることを想像する手助けとなる
②子ども目線だけではなく、物語に登場する親御さんの悩みも描かれている
2つの理由について少し掘り下げてみます。
理由①:不登校やひきこもりの子どもの感じていることを想像する手助けとなる
この作品では、不登校やひきこもりの7人の子ども達が日常の中で、家族に対して、学校に対してどんな感情を持っているのかが細かく描写されています。
もちろん、置かれている環境や感情は人それぞれですので、本書の描写が全ての子どもに当てはまる訳ではありません。
それでも、「こんなことを感じているのかもしれない」と想像・理解するヒントになるかもしれません。
少なくとも、私は本書を読み不登校だった姉の気持ちを想像することができ、
それだけで姉に一歩近づけたような気持ちになりました。
理由②:子ども目線だけではなく、物語に登場する親御さんの悩みも描かれている
私は独身で、子どもを育てた経験はありません。
しかし、姉が不登校だった頃、両親が姉との接し方に悩んでいたことは分かります。
親としての責任を感じたり、「何とかしなければ..」と焦りを感じたり、
良かれと思ってしたことが裏目に出たり、
こういったブログを見てくださる方は日々一生懸命お子さんのことを考えていらっしゃる方だと思います。
そんな時こそ、お一人でかかえ込まずに、
この作品の親御さんの様に周りを頼ってみてください。
“周り”というのは、本の中では「心の教室」ですが、
現実世界では例えば以下のような場所があります。
◎フリースクール、フリースペース
◎適応指導教室
◎不登校の子どものための居場所
それぞれの場所についてはこちらのサイトで分かりやすく説明されています。
親御さんやご家族も勇気がいることかもしれませんが、
その一歩を受け入れてくれる場所が必ずどこかにあるはずです。
私は姉が統合失調症で薬が合わなくなり副作用により症状が悪化した時、
早く第三者に相談すればよかったと後悔しました。
nicanica.hatenablog.jp
悪化してからでは、回復にエネルギーをたくさん要します。
居なくなってからでは、声を聞くことすらできません。
※私事ですが、私の憧れは本書に出てくる「心の教室」の喜多嶋先生です。
カウンセリングや社会福祉士などの資格は持っておりませんが、姉が不登校・引きこもりだった経験から何かお役に立てればとこのブログを始めました。
※2020年7月から子どもたちと関わる仕事に就き、日々子どもたちから学ばせてもらっています。
🌱もしもブログ主の関口でよければ、こちらのメールアドレスへメールいただければ、
お話を伺わせていただきます。
※メールの返信は3日以内にいたします。
※nicanica.ni88☆gmail.comからのメールを受け取れるよう受信設定をお願い致します。
(メール送信の際は、アドレスの☆を@に変更してください)
※メールへ記載いただいた内容は第3者に口外することはありません。
ちなみに、前橋市内には以下のような支援団体があります。
◎フリースクール こらんだむ
2018年2月からボランティアをさせていただいております。(※)
(※ 2021年2月16日追記:ボランティアは2019年の下半期までしておりました)
見学・体験もできますので、興味のある方はホームページのお問い合わせ
またはお電話でご連絡ください。
www.korandom.com
◎フリースペース アリスの広場
npo-alice.org
◎適応指導教室 県内の適応指導教室 - 群馬県総合教育センター
※上記を含む、群馬県内の学校以外の学び場はこちらにまとめられています。
すべての子どもたちが学び続けるために - 群馬県ホームページ(義務教育課)
※以下のサイトでは全国のフリースクールを一覧にまとめてくださっています。
日本全国のフリースクール一覧【随時更新】 | AI-am
※以下のサイトでは全国にある子どもたちの居場所がまとめられています。
街のとまり木 |多様な学びプロジェクト
●フリースクールなどの居場所が近くになくても、
家庭で学習できるオンラインスクールもあります。
オンラインスクール「オヤトコ学校 いい舟」のご案内&ご参加について | AI-am
●親御さんがどこからでも相談できるオンラインコミュニティもあります。
よっぴー・まりんのオンラインコミュニティ「お母さんのじかん365」 | AI-am
※リンクを貼ったオンラインスクールとコミュニティは素敵な親子が運営しています。
お二人のブログを読みながら、うんうん、唸ってしまう私がいます。
良ければ、親子のLINE@もチェックしてみてください。
よっぴー・まりん、「LINE@」はじめました! | AI-am
◎心の居場所 チャイルドライン(無料) https://childline.or.jp/
①電話:
★18歳までの子ども専用
全国共通フリーダイヤル 0120-99-7777
実施時間 毎日16時~21時(年末年始を除く)
継続的な研修を受けた約2000人のボランティアが交代で電話を受けている
②オンラインチャット
https://childline.or.jp/
◎LINE無料相談
●NPO法人キーデザイン
お母さんのほけんしつ、始めます。 - 不登校に悩む家族に安心を届け、ともに未来をつくる
●特定非営利活動法人てら
不登校LINE相談 - 特定非営利活動法人てら
◎オンライン個別相談
●オヤトコ発信所(保護者の方・子ども向け)
保護者の方の場合 30分/5,000円
17歳以下の方がおひとりで相談される場合 30分/500円
※ビデオ通話サービス Zoomを使用
これからの学び、子育て、子育ちについての個別相談 | オヤトコ発信所
●育て上げネット「オンライン結」(保護者の方向け)
初回 無料
2回目以降 50分/5,000円(税別)
※無料で利用できるビデオ通話サービス(Skype,Whereby,Zoom等)を使用
オンライン結 | オンライン相談ならskype™でできる育て上げネットのオンライン結
◎メール相談サービス
●未来地図 「mirai mate ~つなぐ~」
1週間 1,000円(返信2通まで)※本プランのご利用は御一人様につき一度まで
4週間 4,000円(返信10通まで)
メール相談サービス『mirai mate ~つなぐ~』 | 先輩ママたちが運営する不登校の道案内サイト『未来地図』
【大事なこと 2つ】
不登校や引きこもりの子どもたちと接する上で大事なことは、
① 信じて“待つ”だと思います。
感受性の豊かな子どもたちが不登校や引きこもりになりやすい傾向があるため、
子どもたちは親御さんやご家族の態度から、
声にしていない言葉も敏感に感じとってしまいます。
先が見えないと、どうしても不安になります。
私も石橋を叩きすぎて叩き割るタイプと人から言われたことがあるほど、
先が見えないと怖くなり、一歩が踏み出せなくなることがあります。
そんなときは、『ハリーポッターと炎のゴブレット』の最後で
ハグリッドがハリーにかけた言葉を思い出します。
「来るもんは来る、来たときに受けて立てばいいんだ。」
どうか、不安が襲ってきても、
信じて待ってあげてください。
(以前家族旅行をした時に、出掛ける時間に起きてこない姉を理解しようとせずに「早くー」と姉を急かしていた張本人が言うのもなんですが、自分への戒めもたっぷり込めて・・)
姉は、自分の体調により約束を変えたり、キャンセルした時、
人の気持ちを考えすぎてしまうが故に、
約束を守れないことに罪悪感を抱いていたようです。
姉は一時期、「人に迷惑をかけるから、人と約束をしたくない」と言っていました。
私が急かすことで姉を傷つけ、追い打ちをかけていたとは・・もっと早く『かがみの孤城』に出合って気づきたかったです…
また、もう一つ大事なことは、②”本人の意思で”ということです。
皆さんは人から指示されて何かをする時よりも、
自分で決めたこと・好きなことをする時の方がモチベーションが高くなった経験はありませんか?
例えば、私の場合、
数学の微分・積分の問題を解けと言われたら、早々に投げ出したくなりますが、
学生時代にドハマりしたハリーポッターの本を読み始めると、
夜でもお目パッチリで、トイレに立つのも・飲み物を取りに行くのも惜しいほどホグワーツの世界に浸っていられます。
自分で決めたことや好きになことは、
たとえご飯の時間になろうが、寝る時間になろうが、
人に止められようが、ついつい没頭してしまうものです。
お子さんが何かを選択する時、お子さんのことを大切に思うが故に、
安全な方へ、周りの大人がより良いと思う方へ、導きたくなる事があると思います。
それでも、お子さんの人生はお子さん自身の人生であること、
選んだ道を歩くのは親御さんや周りの大人ではなく、お子さん自身であることを
どうか忘れないでください。
*******
それでは、周りの人が悩んでいるお子さんのためにできることはなんでしょうか?
私の考える3つをご紹介します。
①家を居心地の良い場所にする
無理に話そうとしなくても良いと思います。
そばに居て、家は安心できる場だよ・居ていい場所だよということをそれとなく、
伝えてあげてください。
家事をしながら鼻歌を歌ってみるでも、明るく独り言をいってみるでも、
直接本人に話しかけなくても同じ空間にいるときに他の家族と楽しい話をしたり。
親御さんやご家族の元気がないと、
子どもたちも元気がなくなります。
親御さんやご家族が ニコニコしていれば、
子どもたちは安心します。
なるべく、周りにいる方はご自身の不安は別の場所や方法で解放して、
家ではニコニコしているのが良い気がします🌞
②話を聴く
相手が自分から話してくれる時に話を聴く、聴く、聴く。
「そうなんだ」と相槌を打ちながら、オウム返しをしながら、
ジャッジもアドバイスもせずにとにかく聴く。
貯めているものを吐き出してもらいましょう。
③選択肢・情報を与える
例えば「学校にいかないと良い仕事に就けない」などの不安ではなく、
お子さんに周辺の学校以外の居場所や今後どんな選択肢があるのかなどを伝えたら、
本人の中から答えが湧いてくるのを待ってみましょう。
誰にでも自分だけの道を見出す力が備わっているのだと、私は信じています。
逆に注意していただきたいことは、
食い違いのある言動や態度をとることです。
例えば、「今日、学校休んだら」と口では言いつつ、お子さんの前で扉をバーンと閉めたり、お皿をガチャガチャと音を立てて洗ったりと、イライラした態度をとる。
こんな風に食い違った言動が重なると、家さえも安心できる場所ではなくなり、
お子さんは社会からも家族からも心を閉ざしてしまうかもしれません。
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長くなり、途中から本のレビューではなくなってしまいました💦ごめんなさい!
『かがみの孤城』を読むことで少しでも気持ちが楽になったり、
何か気づきを得られたりすることを心から願っております!
それでは、アディオス!